2014年10月にPC向けにリリースされた、ターン制ローグライク『Sproggiwood』。『Card Dungeon』のレビューでも触れましたが、iOS/Androidへの移植が進められています。つい先日、公式Twitterでは、iPad上で動作するiOS版『Sproggiwood』をおさめた写真が公開されました。

開発を手がけたFreehold Gamesはアメリカのデベロッパーですが、ゲームの世界はフィンランド神話を題材にしています。かわいらしいキャラクターたちはJaana Heiska氏によって描かれており、彼女もまたフィンランドのアーティストです。

正確な時期は明らかになっていませんが、いずれiOS/Androidにも移植されるということなので、PC版を遊んだ感想や簡単な紹介を書いておきます。

 

『Sproggiwood』

『Sproggiwood』はターン制のローグライクです。ただし、定番の「恒久的な死」や「食糧」などはありません。探索の途中で死んでしまった場合、手に入れたアイテムを失い、ダンジョンを最初からやりなおしになるだけで、コインは引き継がれます。

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プレイヤーは農夫です。といっても、それは最初だけで、ゲームを進めていけばほかのクラス(WarriorやArcherなど)も選択できるようになります。『Sproggiwood』の面白さは、選んだクラスによって立ち回りが変化する点です。それぞれのクラスは4つのスキルを持っており、それらを効率良く使うことがダンジョン攻略への近道となります。

キャラクターがレベルアップするたびに、スキルのアンロックやアップグレードが可能です。いわゆる「スキルポイントの振り分け」をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。たとえばArcherの場合だと、当然ながら弓矢を使ったスキルが豊富で、モンスターとの距離を取るための回避スキルもあります。

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レベルはダンジョンをクリアしたり、途中で死んでしまうことでリセットされます。つまり、アンロックやアップグレードしたスキルもまたリセットされるわけです。だいたい1つのダンジョンで、レベルは5から6が限界でしょうか。そうなると、スキルに振り分けるポイントも限られてきます。つまり、すべてのスキルをまんべんなく習得し、そして強化していくというのではなく、もっとも有効なスキルを見極めて、自分の立ち回りに合ったスキルを優先的に育てることになります。この追求が、なかなか楽しいのです。

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ダンジョン攻略のカギになるのはスキルだけではありません。武器や防具も重要です。アイテムはダンジョン内の宝箱、または町にあるお店から購入できます。ただ、初期段階のお店は品揃えも悪く、欲しいと思える武具は見当たらないでしょう。品揃えを増やすには、ダンジョン探索でトレージャーハントをすることです。発見したアイテムは、その後お店に並ぶようになります。たとえ死んで失ってしまったとしても、コインさえあれば購入できるのです。一度購入した武具は、何が起ころうともなくなることはありません。

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武具の種類は豊富とはいえませんが、それぞれ特徴的なものばかりです。前方一直線に炎を発射するもの、範囲内のモンスターを凍らせるもの、装備する武器によって戦闘スタイルは変化します。また、攻撃がすべてではありません。単純に最大HPを上昇させるものから、ダメージを受ければテレポートするものまで、こちらも種類は少ないですが防具選びも重要です。

戦闘に関しては、リズムゲームを取り払った『Crypt of the NecroDancer』といった感じでしょうか。どちらも装備する武器によって攻撃範囲が変化し、敵の行動を読みつつ自分も移動しなければなりません。

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かわいい見た目なのに、憎らしいモンスターも登場します。なかでもゼリーモンスターには苦労するはずです。ゼリーは色によって種類が分かれており、それ自体は簡単に倒せるのですが、死体がやっかいなのです。ゼリーを倒すと床に液体がたまり、それを踏めばダメージを受けたり、放置しておけば親分ゼリーが出現したりと、ボス戦よりも苦労することになるかもしれません。このアイデアは面白く、『Sproggiwood』の難度を上げるとともに、より戦略性を高くしています。

攻略サイトや動画を一切見ず、クリアまでにかかったのは8時間ほどでしょうか。ダンジョンとクラスの相性を探したり、欲しい装備を集めたり、とても楽しい時間を過ごせました。さすがに全クラスでクリアを目指すとなると、まだまだ時間はかかりそうです。“おまけ要素”というと失礼かもしれませんが、かわいらしいモンスターたちが住む村をデコレーションしてニヤニヤすることもでき、ダンジョン探索で苦しみを味わったあとには癒しが待っています。

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今のところSteamでのレビュー数は多くなく、海外サイトのレビューもほとんど見かけないのですが、個人的にはお気に入りの作品です。いつモバイル版がリリースされるかわかりませんが、続報があればお伝えします。

 

今後は『Crypt of the NecroDancer』がモバイルへ移植される可能性もありますし、私がここ数日サイトを更新しなかった理由の一つでもある『This War of Mine』(サバイバル)もiOSに登場するでしょう。『Rogue Wizards』もKickstarterで目標金額を達成しましたし、まだまだ良質なローグライクをiPhone/iPadで楽しめそうです。

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じめじめとした洞窟の中で暮らしています。

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